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その7 ワンコから習ったこと

先日、テレビで犬の国際アジリティー競技会を初めて見ました。犬も飼い主も、走る、走る!ハードルやトンネル、シーソーにポールなどといった障害物を、次々にこなして会場内をクルクル回ります。そのコースはとても複雑で、「犬がここまでできるなんて」と、びっくりしました。例えばハードルが2個縦に並んでいても、最初のハードルは前から飛び、次のはぐるっと回って後ろから飛ばなければならない、といった具合の難しいルールです。飼い主も犬と並んで、時には先行して走りながら、腕や手で素早く指示を出します。そして、ゴールまでの正確さと速さを競うゲームです。

飼い主と犬の意思疎通の良好さ、あうんの呼吸、信頼の強さなど、眼からウロコの情景でした。というのも、うちのワンコたち2匹といったら・・・むこうから言いたいことは一方的に要求してきますが、こちらの言うことはなかなか聞いてもらえません。とても私の指示で飛んだり走ったりはしてもらえそうにありません。せいぜい歩く方向を誘導するくらいです。それさえも時々背かれるという始末です。まあ、アジリティー競技をしていた犬たちとは犬種も違うので、それぞれ向き不向きがあるということでしょう。

うちのワンコ2匹は、どちらもシーズーの女の子です。10歳と11歳なので、もう老犬です。長い間一緒に暮らしているので、人間の家族のようなものです。上に述べたように意思の疎通は今一つですが、ワンコを2匹一緒に育てて観察するうちに、私はいろいろなことを学びました。まず、犬も人間と同様に感情が豊かだということです。シーズーはかなりおとなしい犬種ですが、それでも食事や散歩、帰宅した際の出迎えなどの折々に好き嫌いや、嬉しい、怖いなどの感情の変化が感じられます。

さらに2匹が一緒に生活していると、お互いを意識したり、観察したりして、もっと複雑な感情も芽生えてくるようです。最初はお互いになんとなく遠慮して、相手が近づくと場所をどいてゆずったりしていました。ところが慣れてくると、遊んでいる相手のおもちゃを取ったり、邪魔したり、意地悪したり、いろいろな場面で相手を意識した行動が見られるようになりました。食事やおやつなど食べ物が関する場面では、特に相手を良く観察しています。相手が何か食べ物をもらうようであれば、自分ももらわねば、と用意していたりします。競争心満々です。しかも、どちらも、相手の方がより多くもらうのでは?と警戒している様子です。さまざまな感情の動きが人間っぽく思えて、思わず微笑んでしまいます。

私はこれまで、他人に対してうらやましく思ったり、ねたみやそねみなどを感じる気持ちなどは、「人間らしい」または「人間特有」のもののように感じていました。というのは、そういう気持ちは、単に好き嫌いなどの感情と比べると、もっと複雑なものに思えていたからです。ところが、うちのワンコたちを見ていると、彼女らにもそういう、いわば「屈折した気持ちやそれによる行動」が感じられるので、これらの感情は動物でも存在する、つまり人間と動物に共通なもの、と理解するようになりました。考えてみれば、人間も動物の1種類なので、神経系のシステムなども動物と共通する点が多いだろうから、感情の起こり方も似ていて当然でしょう。

このように考えてくると、日々の生活の中で、自分が感じたり他人から受けたりするネガティブな感情や行動は、動物でも起こる感情だから仕方がないかも、と思うようになりました。従って、あまり思い込んだりせずに、気分転換したり、考え方を少し変えたりして、うまくやり過ごすことができれば良いと思います。

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