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その16 マンガ育ち

最近封切りされたアニメ映画の「鬼滅の刃」が大人気になっています。私は映画バージョンはまだ見ていませんが、単行本とテレビアニメはパソコンで既に見ました。主人公が家を留守にした間に、家族が鬼にほぼ全員殺される、という物語の始まりが衝撃的です。その後主人公は一人だけ助かった妹を連れて、次々に鬼と闘っていくというストーリーです。実は私は、大学では漫研に入っていたほどのマンガ好きです。私たちの世代の方はほとんどがそうでしょうが、私も小さいころからマンガを読んだりアニメを見て育ってきました。特に好きだったのは、「魔法使いサリー」や「アルプスの少女ハイジ」でした。横山光輝の作品では、ほかに「バビル二世」や「三国志」も好きでした。中学生になってからは、友達とともに「ベルサイユのばら」や「ポーの一族」などのファンでした。どちらも中世のヨーロッパの貴族階級の優雅な世界が描かれており、読んでいるひとときは現実から離れてマンガの世界を楽しめました。私は少女マンガ専門でしたが、楳図かずおの「赤んぼう少女タマミちゃん」はとっても怖くて、ページをめくるのも恐る恐るだったことを覚えています。同じく楳図かずおの「漂流教室」は大人になってからですが、ワクワクして読みました。

さて、マンガの魅力と言えば、理屈なしに「おもしろい」ことでしょう。子供の頃は、どんなマンガでもとりあえず読むのが楽しかったことを覚えています。大人になってからは、「バナナフィッシュ」や「寄生獣」などの青年もののストーリーをはらはらしながら楽しみました。結婚して子供ができてからは、ディズニーのアニメ作品や宮崎駿の「トトロ」や「魔女の宅急便」を子供たちと何度も楽しんで見ました。それまでのアニメと比べて、背景を含む動画の質や、歌や音楽の素晴らしさが一線を画していて、芸術作品の域に達している作品群だと思います。以前はマンガやアニメは、小説や映画より一段劣った子供の娯楽といった扱いでした。最近はマンガで流行った作品をもとにドラマや映画が次々と作られ、好評を博するようになってきています。マンガで取り扱っている分野も様々で、ファンタジー、SFから始まって恋愛もの、スポーツもの、アクションもの、グルメに関するものなど、映画と同じように広範囲にわたっています。それらの世界にスッと溶け込むように入り込めるのも映画と同様の魅力です。私の夫や子供たちもマンガ好きなので、家族で情報を共有したり、交換したりできるのも魅力です。最近読んで面白かったものは、「東京タラレバ娘」「テセウスの船」「自殺島」などです。前2者はテレビドラマも作られ話題になりました。

もし、私の成長期にマンガがなかったら、どんなに味気ない毎日になっていたことでしょう。もちろん小説や本はたくさんあり、私は読書も好きで、自分の好きな作家やシリーズなどもいろいろありました。でも、マンガは娯楽の要素がより強く、もっと気軽に心がホッと安らぐ時間を与えてくれたと思います。私は自分がこんなにマンガ文化を愛しているので、どんな子供でもマンガは好きなものだとずっと思っていました。でもある時、知り合いの小学生の子供が、「マンガってどんな順序で読んで良いか分からない」と言っているというのを聞き、びっくりしました。「上から下、右から左へ読んでいけばいいでしょう。少しくらい順番を間違っても内容は分かるのでは」と思いましたが、結局その子はマンガを読むのが好きではなかったのでしょう。

私たちより前の親の世代では、マンガと言っても「のらくろ」や「サザエさん」だったようなので、私の親も雑誌のマンガなどはあまり評価をしていませんでした。勉強の合間の息抜きくらいの位置づけだったのでしょう。一般的な風潮としては、「マンガを読むと目が悪くなる」「勉強ができなくなる」という時代だったと思いますが、私は比較的好きなように読ませてもらっていたので、今更ながらに親に感謝しています。

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