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その29 進化型冷凍食品

コロナ禍が長引き感染拡大期が繰り返される中、保存食品の需要が高まっています。最近冷凍食品が人気であると知り、我が家でも試してみることにしました。

私は普段から肉や魚、パンなどの食材は冷凍保存して活用していますが、いわゆるお惣菜の冷凍食品は、子供のお弁当用に使うぐらいだろう、と思っていました。サイズが小さく、値段も安いので手軽そうですが、普段の夕食などには物足りない感じがしていて、私はこれまであまり利用したことがありませんでした。
 ところが、インターネットで調べてみると、最近はボリュームが十分にあったり、レストランのような本格的な味だったりして人気の品々が数多くあるそうです。考えてみれば、コンビニやチェーン店のレストランなどで出されるメニューも、厨房で素材から作る料理ばかりではなく、冷凍の食品を温めて出す場合も多いのではないかと思います。

スーパーマーケットで冷凍食品売り場を眺めてみると、以前より広く売り場が拡大されており、品揃えも豊富になっているようです。ざっと見ると、ギョーザやシューマイなどの中華料理品目や、パスタなどの麺類、そしてチャーハンやピラフなどのご飯類の数が多いようです。ファーストフードチェーン店の牛丼の具なども置いてあります。
 最近の冷凍食品は果たして夕食で使えそうなほどボリュームがあるのか、飲食店で食べる味と比べてどの程度なのか、早速人気の高そうな品物から試してみました。選んだのは、ギョーザ、シューマイ、小籠包、チャーハン、そしてちゃんぽん麵です。ギョーザはレシピ通りフライパンで焼くと、羽根つき餃子が出来上がり、お店で出される一品のようです。そのほかの商品は電子レンジのみで調理できました。袋ごと電子レンジで調理できたり、一切れずつ容器ごと切り離せたり、使いやすい仕様になっています。袋から出して、お皿に入れ、ラップをして・・・などの手間が省け、とても便利です。
 さて、お味の方はというと、私が以前食べたことのある冷凍食品に比べてかなり質が高くなっています。特に小籠包は秀逸でした。私が何年も前、ニューヨークの有名な専門店で食べた小籠包に引けを取らない味でした。チャーハンは、ニンニクと油が効いたガッツリ系のもので、お腹いっぱいになりましたが、やや脂っこく思われました。ちゃんぽん麺は野菜がたっぷり入っていて、ボリュームも味も満足しました。味の判定に関しては、どうしても主観的なもの、自分の好みが入ってしまうことは否めません。私は関西出身で、今でも豚まん(肉まん)や焼売は大阪の蓬莱のものが一番美味しいと感じています。大阪に出張に行く際には必ずお土産に買ってくるほどです。

保存方法が違うものと比べると、ギョーザやシューマイなどは冷蔵の商品も沢山出ていますが、冷凍の方が賞味期限が長いという利点があります。冷蔵庫は手作りの料理の残り物や作り置きも入れて置くので、置く場所を考えて食品を購入、保存しておくのが良いと思います。スープや味噌汁などの汁物は、私が以前のエッセイでも書いたように、フリーズドライでも美味しいものがあり、長期保存に向いています。
 共働きの家庭が増え毎日の食事作りは時間的にも体力的にも負担が大きく、さらにコロナ禍が長引いていることを考えると、買い物回数も減らしたいこの頃です。冷蔵食品、冷凍食品、缶詰、レトルト、そしてフリーズドライと加工食品の選択肢が増えることは歓迎すべきことです。今回、いくつか冷凍食品を試しましたが、まだまだいろんな種類が並んでいたので、私も当分楽しめそうです。

(2022/02/28 18:57:24)

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