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その13 ゴルフコースで触れる自然

私はゴルフコースに行くようになってから、自然を気にかけることが多くなってきました。当然ですが、まず天候のことをとても気にするようになりました。天気予報は毎日チェックして、降水確率の低い日を選んで出かけます。ぬかるみなど地面のコンディションや風の強さも気になるので、1,2日前の天気やその日の風力の予報も調べて参考にしています。

さてゴルフ場に着いてラウンドを開始すると、しばらくは自分のゴルフの内容で頭がいっぱいで、ほかのことを考えたり感じたりする余裕はありません。いくつかのホールを回っていくうちに他のゴルファーたちとも離れ、大自然に囲まれている実感が湧いてきます。大抵のゴルフコースは森や林の中に造設されているので、かなりの数の木々に囲まれていることはもちろん、遠景には丘や山が見えたりして3次元空間の広さを感じます。日光やマイナスイオンを存分に浴びるので、森林浴気分も味わえます。これに比べると日常生活の活動範囲は、家と職場、そして時々のショッピングと、地図で描ける2次元的な世界のようで味気なく思えます。もちろん自然と言っても、ゴルフコースは人がデザインして作っているわけなので、十分に人工的ではあるのですが。

ゴルフコースに行くと視覚だけではなく、聴覚や嗅覚もさまざまに刺激されます。春は鶯の鳴き声が始終聞こえますし、夏はいろいろなセミやカエル、秋は虫の声があるなど、自然界の動物たちからいろいろな音が聞こえてきます。カラスは1年中どこのコースでも鳴いています。コースの途中にある池では亀やアヒルがいることが多いので、亀が甲羅干ししていたりアヒルのガアガアいう声も良く聞こえます。そして漂ってくるのは、葉っぱのにおい、夏場の草いきれや雨上がりの匂いなど。但し、かぎたくない臭いもあります。定期的に撒いているのであろう肥料の牛糞の臭いなどです。不思議なことに、嫌な臭いほどそのあと服や体にまとわりつく感じがするものです。フレッシュな牛糞の臭いは、その日1日食事時にも感じられて閉口します。また、なぜかゴルファーには喫煙者が多く、時にタバコの臭いが流れてきたりします。

街の近くのゴルフ場でさえこれだけ様々な自然との遭遇がありますが、少し遠征するとさらに日常生活離れした生物に出会えます。山梨県のゴルフコースでは、カラスよりかなり大きな黒っぽい鳥が地面に悠々と羽をたたみながら舞い降りてきました。鷹や鷲でしょうか。大きい鳥の名前は正確には分からないので地元の人に聞くと、「トンビですよ」ということでした。ああ、「トンビが鷹を生む」の・・・。いやいや、トンビも十分に威厳がありました、普段カラスしか見ない眼には。北海道でゴルフコースを回った際には、キタキツネにも会いました。キツネはティ-グラウンドにちょこんと座っていたので、驚きました。人慣れしているようで、ゴルフカートに近づいてきたり、私たちが歩くあとをしばらくついてきたりしました。うちで飼っている犬と少し似ていてカワイイけれど、野生動物をかまったり餌をやってはいけないと思いスルーしました。そういえば、近場の千葉県内のゴルフ場で、目の前を猿が横切って走っていく姿を見たこともあります。

これが例えばアメリカのゴルフコースならどうでしょうか。私もアメリカに住んでいた頃、家の近くや公園でいろいろな野生生物を見かけました。北の方であればリスやアライグマ、南であればワニやアルマジロが出るかも知れません。ネットで調べてみると、やはりフロリダ州のゴルフコースではワニが出没するようです。しかもPGAツアー中のプロゴルファーたちの目の前で※1。そうすると、オーストラリアではカンガルーも?これも写真が見つかりました※2。もともとこれらの生物の縄張りに人間がコースを作ったということでしょうか。


※1:Love/hate relationship with gators at Bay Hill @PGA TOUR
※2:Play golf with 300 kangaroos on this course in Australia @Big 7 Travel

(2020/08/17 05:47:38)

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