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その4 良い姿勢の効能
私は最近、ゴルフを習い始めました。若い時に自己流で少しやったことがありますが、全然上手にならなかったので、今回はスクールレッスンを受けることにしました。若い生徒が多いのではないかと少々気がひけていたところ、先生がおっしゃるには、「今は60代70代の方、多いですよ。80代までゴルフはできますよ」とのこと。ホッとしました。
まず、ゴルフクラブの握り方、そして構え方を習います。その際に前傾姿勢を取るのですが、「背中をまっすぐにして股関節から曲げる」と習って、その通りにします。でも、ボールを何回か打った後に、先生から「猫背になっていますよ」と指摘されました。すぐまた胸を張って、姿勢を直すのですが、しばらくすると猫背気味になってしまうようです。先生が言うには、メガネをかけている人は、床に置いたボールを見る時に頭が真下を向きやすく、その結果猫背になる傾向があるということです。それは事実で、私は普段メガネをかけていますが、ピントをきちんと合わせて物を見るために、メガネのレンズの中心で物を凝視する癖がついてしまっています。
また、姿勢が悪くなるのは、普段パソコンで長時間仕事をしていることにも原因の一端があるようです。仕事に集中すると、どうしても背中を丸めてしまいがちです。そこで、ゴルフの時だけ直そうとしても難しいと気がつき、この機会に、普段から姿勢を良くしよう、と決心しました。トイレの行き帰りなど、鏡に写った時に姿勢をチェックする。パソコン仕事も長時間続けずに、時々机から離れて、軽くストレッチなどをして姿勢を良くする。歩く時、食事の時などにも良い姿勢を意識するようにしました。
実は、私は常々、俳優の方などがとても姿勢が良く、座ったり立ったりする姿が美しいことに感心しており、自分でも心がけたいと思っていました。これまでは思うだけでなかなか実行に移せませんでしたが、今回ゴルフの先生のおかげで、自分でも日常から努力するようにしました。そうしてみて気づいたことは、姿勢を良くすると呼吸がしやすくなる、ということです。背骨をまっすぐにして、肩関節を後ろに引き、胸を張ります。すると、胸郭が広がり、呼吸の際により多くの空気が体内に入るのが実感されます。そういえば、以前ヨガの先生が、呼吸について同じようなことを言っていたことを思い出しました。「胸にたっぷりと新鮮な空気を入れて、体の隅々まで行きわたらせることは大切である。」と。日常生活にも良い姿勢や呼吸法を取り入れることで、より健全になる気がします。
私は、その他にも良い姿勢の効能があるかも知れないと思って、インターネットで調べてみました。すると、筋肉を使って良い姿勢をキープするので基礎代謝率アップや体温の上昇の効果があり、その結果ダイエット効果もあるそうです。また頭部の重さが首や肩に無理な負担となりにくく、肩こりや首の凝りの悪化防止、呼吸が深くなるので副交感神経を刺激しリラックス効果などもあるとのこと。私が試してみてすぐさま実感できるのは、やはり呼吸への良い影響です。逆に、姿勢が悪いことの悪影響はというと、高齢者で円背であれば、正常の人より呼吸機能が低下する、という研究結果もあるようです※1。高齢による体の衰えで円背になるのは仕方のないところですが、少しの気遣いで姿勢を良くできるのであれば、やってみようと思います。
※1:円背姿勢高齢者の呼吸機能及び呼吸パターンの検討、伊藤ら 理学療法科学 22(3):353-358, 2007.
(2019/08/14 05:20:40)