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その20 体年齢測定のしくみ
最近の体重計は体組成計と呼ばれ、年齢や身長などを入力しておくと体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量などを表示してくれます。私の使っている体組成計でもこれらの値が表示され、最後に体年齢または体内年齢というものが出ます。数年前に買ってすぐに私が試してみると、体年齢が実際の年齢よりもかなり若く表示されました。家族に聞いてみても実際の年齢より多少若く出るようなので、そんなものだろうと思っていました。ところが最近私は運動をより頻繁にするようになり、さらに表示される体年齢が数年若返りました。体年齢が実年齢より若く表示されると悪い気はしませんが、さすがに15歳以上若いといわれると、「ウソでしょ」と言いたくなります。私の実感では、いくら運動量を増やしても、以前と比べると明らかに体力は低下し、疲れやすくまた回復しにくくなっているからです。
そこで今回、体年齢はどういう具合に決められているのか調べてみました。体年齢の算出基準は体組成計のメーカーがそれぞれ独自に行っており、詳しいことは企業秘密のようです。共通事項としては、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪レベルなどの体組成のデータから実際の基礎代謝量を計算し、その値と基礎代謝基準値を比較します。基礎代謝基準値は、男女別に年齢によって体重1㎏あたり1日での代謝量(kcal)の目安が日本医師会や厚労省のホームページで公表されています※1。そして実際に測定して算出した基礎代謝量が、基準値より高ければ体年齢はより低く、基準値より低ければ体年齢はより高く表示されます。さらに筋肉量や脂肪率とのバランスなども考慮されて、最終的に体年齢が調整されるようです。
それでは、体組成計に乗っただけでどうして筋肉量や体脂肪率、そして内臓脂肪レベルが分かるのでしょうか?実は体組成計による体組成測定は、生体電気インピーダンス法と言われる測定方法によっています。体組成計に乗ると、器械からごく微弱な電流が流され、体全体の電気の流れやすさ(電気抵抗値)が計測されるしくみになっています。生体電気インピーダンス法の原理は、人体が円柱形であると仮定し、脂肪が筋肉に比べて電気伝導性が低いことを利用しています※2。測定した電気抵抗値の値とすでに入力されている身長から筋肉組織の長さと太さを割り出し、筋肉量を計算し、また体脂肪率も割り出すことができるそうです。私はさらに、内臓脂肪レベルが体組成計でどうやって割り出されるのかについて知りたくなりましたが、それに関しては詳しく明記されているサイトが見つかりませんでした。内臓脂肪の量を医学的に正確に測定するには、CTスキャン検査が必要なようです。したがって、体組成計での内臓脂肪レベルは、これまでに蓄積されたデータから類推するのではないかと思われます。
運動を積極的に行うことによって体重や脂肪が減れば、相対的に筋肉量が増えるので、体年齢も若返って良いことに思えます。けれども何事もやりすぎは良いことばかりではありません。私も激しい運動をやりすぎると、腕や腰に負担がかかってあとから筋肉や関節が痛くなるので要注意です。回復するのにより時間がかかってつらいので、様子を見ながらほどほどにしようと思っています。
※1:日本医師会 (med.or.jp)
※2:インピーダンス法の原理 | 体成分関連 | 体組成計の販売・卸(株)神戸メディケア (taisya.net)
(2021/03/31 18:52:52)