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その12 Withコロナで増えたもの、減ったもの

新型コロナウイルス感染の流行が始まった当初は、もともと鼻風邪のコロナウイルスの変種だから夏にはおさまってくるのでは、という期待がありました。ところが、現在も(7月27日)新型ウイルスは世界中で猛威を振るっており、「Withコロナ」の生活は当分続くだろうという見込みになってきています。私たちの日常生活も否応なしに影響され、適応せざるを得なくなってきています。

「Withコロナ」で増えたもの、まずはマスク着用と手洗い、消毒などの感染予防習慣です。医療従事者はもともと仕事中はマスク着用をすることが多いので、私たちは診療中や人と話す際にマスクをつけることにあまり違和感がありません。でも通勤時や往診の行き帰り、また買い物などの際にもマスクをしなければならないので、夏になるにつれ、いろいろと不都合が出てきました。女性の場合、まずお化粧が蒸れてマスクにくっつきます。マスクに口紅やファンデーションの色が付いてしまうと、ガラスのコップの飲み口に唇のあとが付くように、見栄えが悪くなってしまいます。マスクもまだ品薄で貴重品なので、しょっちゅう取り換えることもできません。私も最初は口紅をぬぐってからマスクをつけたりしていましたが、ある日、「そうだ、最初から口紅を塗らなければいいんだ」と思いつきました。どうせ人としゃべる時はマスク越しなので、と口紅を止め、ついでに薄化粧にしました。テレビでも外国人の方が「顔の下半分はお化粧しません」などと言っていたので、化粧品の消費量はかなり減っていると思います。但し、逆に言えば目元が唯一のチャームポイントになるので、アイメイクはしっかりする女性も多いと思います。

そして「Withコロナ」で減ったものは、外出や外食の機会です。プライベートな外出は、食品や必需品の買い物などをできるだけまとめてすることが新しい習慣になりつつあります。いろいろなイベントや集会なども中止や延期になっています。医療に関することで言えば、全国レベルや地方レベルでの学会や、製薬会社が主催する講演会が中止になりました。その後、少人数の会議はオンライン会議で、学会や講演会もオンラインで受講できるようになってきています。IT技術は十分に進歩しているので、気軽にオンラインで情報が得られるのは、時間や労力の軽減にもなって良いことだと思います。一方、人々がスーツやドレスで着飾って出かけるハレの機会が減ったので、服飾関連の買い物はかなり減っていると思います。

そのほか、減らしたくない外出の機会と言えば、健康の維持や増進に関するものでしょうか。うちの家で言えば、犬の散歩の際のウォーキングは必須ですし、私たち夫婦も近場にゴルフの練習に出かけては、体力づくりとストレス発散をしています。一般的には子供たちも、友達と戸外で体を動かしたり遊んだりすることが、心身の発育上必須だと思います。また高齢者も、家の中にこもってばかりでは運動不足や気分が落ち込んだりするので、散歩やデイサービスなどの活動参加は続けて欲しいところです。このように心身ともに活動的になる機会を持つことで、精神力や体力、そして代謝機能や免疫機能もアップするのでお勧めです。スポーツに関する消費は、オリンピックやプロスポーツの試合の中止や延期などで大きな打撃を受けたでしょうが、一般の人がスポーツ用に使う服や靴などは、引き続き需要が高いと思います。特に機能の良いものや使い勝手の良いものは、人気が高いと思います。

最後に、「Withコロナ」生活は好むと好まざるに関わらずこれからも長引きそうなので、感染のリスクを減らすことと、心身ともに活動的に保つことのバランスを取りながら暮らしていくことが重要だと思います。またこの機会に、人生にとって何が最も大切であるのかなどについて考える時間を持つのも良いと思います。

(2020/07/27 12:59:49)

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